人文科学

概要

社会的動物である人間にとって、「心の健康」とは、他者との「関わり」の中で生じる精神現象であると考えられる。本書は、特に教育学部の学生を意識した初学者向けテキストであるが、「心の健康」が医療領域だけでなく教育領域においても重要な課題であることは間違いない。精神保健総論に始まり食、睡眠、性、依存症、さらにライフステージに沿って、問題となりやすい事象について概説する。

目次

はじめに
第１課　精神保健学について
　Ⅰ　精神保健の変遷
　Ⅱ　精神疾患の概念
第２課　食について
　Ⅰ　摂食行為
　Ⅱ　栄養の過剰摂取
　Ⅲ　摂食の障害
第３課　睡眠について
　Ⅰ　睡眠の生理学
　Ⅱ　睡眠障害
　Ⅲ　ストレスと睡眠
第４課　性について
　Ⅰ　性の多様性
　Ⅱ　性行為感染症
第５課　依存症について
　Ⅰ　アルコール中毒
　Ⅱ　薬物依存
　Ⅲ　コーヒー（カフェイン）とタバコ
第６課　小児期のメンタルヘルス
　Ⅰ　精神の発達について
　Ⅱ　発達障害
　Ⅲ　障害の受容
第７課　コミュニケーション能力について
　Ⅰ　コミュニケーションについて
　Ⅱ　統合失調症
第８課　思春期・青年期のメンタルヘルス
第９課　壮年期のメンタルヘルス
　Ⅰ　中年期とうつ病
　Ⅱ　生活習慣病
第10課　ストレスについて
　Ⅰ　ストレスと心身
　Ⅱ　ストレスマネージメント
　Ⅲ　心身症
第11課　老年期のメンタルヘルス
　Ⅰ　老年期のメンタルヘルスの課題
　Ⅱ　認知症
　Ⅲ　尊厳死
参考文献
おわりに

著者略歴

坂口　守男（さかぐち　もりお）
慶応義塾大学文学部哲学科卒業後、
昭和60年　和歌山県立医科大学医学部卒業
現在　大阪教育大学教授、大阪教育大学保健センター所長
博士（医学）、日本精神神経学会専門医、日本医師会認定産業医
全国大学保健管理協会評議員

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