一般

概要

本書は推理小説でありながら犯人が誰かという結末が一切書かれておらず、巻末に掲載されているサイトへパソコンや携帯電話でアクセスすると解決編を読むことができるネット連動型小説である。江戸川乱歩賞受賞作家による初・中・上級それぞれの作品は、熱心なミステリーファンにとっても十分に読み応えのある本格的な中篇推理小説であり、大学の講義テキスト（文学）としても使用されている。

目次

【３つの事件】
「消滅した夜――記憶に残る福井の謎――」
初級編：舞台は福井県。敦賀から北海道へ向かうフェリーの中、殺されたのは資産家老人。容疑者と目された後継者候補の孫たち。失われた記憶、それは“私が殺人を犯した”記憶だったのか？

「オルフェウスのダンジョン」
中級編：舞台は大阪市。被害者は「地下街シリーズ」で人気の推理作家。次作となるはずの大阪地下街殺人事件が本物に。手がかりはボイスレコーダー？地下は地上の合わせ鏡や。ナニワ６地下街を捜索せよ！

「うつし世は悪夢」
上級編：舞台は三重県名張市。ミステリー愛好会のオフ会で、第一の事件は起こった。なぜだか懐かしいその町並み。デジャヴュ。。。ドッペルゲンガー。。。乱歩生誕の地で起きた幻想、それは「うつし世の夢」。

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