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社会科学

断ち切らないで(ペーパーバック版)

  • 断ち切らないで(ペーパーバック版)
    小さきものを守り抜く「子どもの家」の挑戦
  • 田中 聡子・西村 いづみ・松宮 透髙 編著
発行日2012年07月28日
判型A5判
頁数80
税込価格1,100円
ISBN978-4-86186-729-3
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著者コメント

「2013年度に子どもの家事業を廃止する」という試案が、2012年4月5日、橋下市長が推進する大阪市改革プロジェクトチームより発表されました。
「子どもの家事業」とは、大阪市内29か所で実施されている放課後施策の一つで、現在利用している子どもは約1,900人。
経済的に有料サービスは受けられない家の子ども、不登校の子ども、特別支援学校に通っているけれど児童デイサービスには馴染まない子ども、クラブ活動が苦手で放課後の居場所がない子ども、中学生や高校生まで、利用する子どもは様々です。
0歳から18歳まで、小学生に限らず中高生でも幼児でも「いつでも誰でも行くことができる」それが「子どもの家事業」の特徴で、「学童保育」や「児童いきいき放課後事業」など、他の放課後施策と大きく異なる点といえます。
本書は、子どもの家事業の廃止案が出されたことを受け、「子どもの家事業」とは何なのか、どのような機能を果たしてきた事業なのかを問い直し、その意義を改めて見つめようとするものです。

概要

虐待や育児放棄、障がい、不登校、様々な子どもが自由に通える場所「子どもの家」。トラブル時には深夜でも、家族まるごと引き受ける。「あの頃は辛かった」数年後、話してくれた子どもがいる。初めて持てた目標、初めて知った「働くこと」の大切さ。大阪市改革により存続が危ぶまれる今、重複しているとされる他事業との違い、子どもの家事業の様々な実践を紹介すると共に、事業廃止が果たして本当に経費削減につながるのかを問う。
*現在はペーパーバック版(オンラインストアのみで流通)での販売となっています。

目次

Ⅰ.はじめにー地域と子どもの絆を断ち切らないで
Ⅱ.放課後対策の実際ー大阪市の3つの事業
Ⅲ.支援者へのインタビュー(1) 山王こどもセンター
Ⅳ.支援者へのインタビュー(2) じゃがいも子どもの家
Ⅴ.支援者へのインタビュー(3) ハヌルこどもかい
Ⅵ.支援者へのインタビュー(4) こどもの里
Ⅶ.まとめー「子どもの家事業」から見える、現代社会の子ども支援の課題
Ⅷ.おわりにー支援者たちのあの熱い想いを伝えたい

著者略歴

田中 聡子(たなか さとこ)
 県立広島大学保健福祉学部人間福祉学科 准教授
 龍谷大学大学院博士後期課程修了
 博士(社会福祉学)

西村 いづみ(にしむら いづみ)
 県立広島大学保健福祉学部人間福祉学科 講師
 筑波大学大学院修士課程修了
 修士(教育学)

松宮 透髙(まつみや ゆきたか)
 県立広島大学保健福祉学部人間福祉学科 講師
 日本社会事業大学大学院博士前期課程修了
 修士(社会福祉学)

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