社会科学
- 創造社会のデザイン
片岡良範博士 追悼論文集 - 松田 貴典・近 勝彦・川田 隆雄 編著
発行日 | 2012年09月22日 |
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判型 | A5判 |
頁数 | 340 |
税込価格 | 2,619円 |
ISBN | 978-4-86186-528-2 |
著者コメント
本書は、故片岡良範氏への追悼論文集です。氏の研究テーマは「環境NPOを支援する助成財団の行動はいかにあるべきか」でした。このような助成財団の行動規範を体系的に分析したものは日本では皆無で、氏は日本におけるこの研究のパイオニアであったといえます。
さらに氏は、環境NPOを支援するための助成法人を設立し、その管理と運営をほぼ一人で行っていました。まさに氏は、研究と実証の両面から真正面から環境課題に取り組んでいたのです。
本書のタイトルは、編集会議の中で決まりました。大阪市立大学大学院創造都市研究科の出身者が執筆者の多数であることもあるでしょうが、会議に参加した人々の中に、日本が本当に創造的な社会へと生まれ変わって、また新しい発展の契機をつかみ取るべきとの思いもあったでしょう。どちらにしても、本書掲載の様々な内容の論文を包摂するには適切な書名だと思います。
素晴らしい成果をあげられ、多くの環境NPOを育てられた片岡氏にあらためて哀悼の意を表します。
概要
環境NPOを支援する助成財団の行動規範に関する研究のパイオニアであり、助成法人の管理者でもあった片岡良範氏の追悼論文集。大阪市立大学大学院創造都市研究科出身者が中心となり、日本が真に創造的な社会へと生まれ変わり、新しい発展の契機をつかみとることを願い、多岐にわたる分野より投稿。「自己成長と組織の再設計」「「プロデューサー型人材」の特質研究」「経験価値経済」「電子商取引の法的問題」など全28編を収録。
目次
片岡良範を偲ぶ
第1章 自己成長と組織の再設計
-フロー理論の応用とその課題-
第2章 労働意欲の促進に関する行動経済学的研究
-構想と展望-
第3章 フロー理論をマネージメントに活用する
第4章 フローマネジメントによるケイパビリティー向上の必要性提言
第5章 「プロデューサー型人材」の特質研究
-コンピテンシーモデルを利用した特質の検証-
第6章 ポイントプログラムにおけるベネフィット
第7章 高齢者向け福祉サービスの現状
-有料老人ホームの今後の考察-
第8章 「経験」の集積から生まれるビジネス
-クックパッドを事例とした一考察-
第9章 経験価値経済
第10章 ブランドにおける非合理的購買行動に関する研究
-再生と再認の実証研究-
第11章 旅行業者が果たすべき役割
-観光における「フロー」づくりの重要性の観点より-
第12章 フロー理論を用いたBMWの戦略
第13章 ライフログの活用において企業が取り組むべき3つの提案
第14章 ウェブデザインのクオリティがユーザーの印象形成に及ぼす影響
-ランディングページデザインをケースとして-
第15章 EC戦略に関する考察
-戦略グループの視点から-
第16章 電子カルテ診療記録監査の実施と医師へのフィードバックの効果
第17章 ソーシャル・クラウド・ネットワーク構想の研究
-クラウド技術を活用したビジネスモデルの提言-
第18章 組織能力のソリューションはコア・コンピタンスと経営資源の融合
第19章 電子商取引の法的問題
-サイバーショッピングでの事業者のコンプライアンス-
第20章 インターネットの外部性と企業・消費者の行動規範
第21章 我が国の上場企業における財務報告の信頼性保証の限界と改善への方向性
第22章 被災地中小企業における復興への課題
-宮城県中小企業の事例より-
第23章 フーコーのガバナンス論によるITガバナンスの再構築
第24章 感性とコンビニエンスによる次世代モバイルソリューションの創造
第25章 小規模市町村の基幹システム共同化に関する一考察
第26章 PCゲームにおけるメディアミックス戦略
第27章 ユーザによる自主制作ゲームの発展可能性
-東方Projectを使ったRPG『東方狼月光』を事例に-
第28章 地方発アニメーションにおける地方局の新たな組織間関係とプロデューサーの役割
あとがき
著者略歴
松田 貴典
大坂成蹊大学 副学長
近 勝彦
大坂市立大学大学院 教授
川田 隆雄
同志社女子大学 教授
- 2025.1.1
- 『おかやましみんのどうわ2025』
- 2025.04.8
- 『英語通訳ガイドの基礎知識』
- 2025.04.25
- 『第5版 小学校音楽科教育法』
- 2025.04.15
- 『間違った英語学習を見直そう!!』
- 2025.04.11
- 『英語学の基礎知識』
- 2025.04.10
- 『未来につながるボランティア』
- 2025.04.01
- 『学校における養護活動の展開 改訂12版』
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- 『新版 生徒指導・進路指導論』
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- 『黎明期の京都国際観光論』