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てんかんと発達障害をあわせもつ子の親の語り

  • てんかんと発達障害をあわせもつ子の親の語り
    -日本とアメリカの場合:ポジティブな意味を求めて-
  • 立脇 恵子 著
発行日2013年02月28日
判型A5判
頁数322
税込価格4,191円
ISBN978-4-86186-541-1
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概要

慢性疾患の中でも特にストレスレベルが高いとされる「てんかん」と「発達障害」をあわせもつ子の親の経験は、文化的背景の異なる国ではどういった違いがあるのだろうか。本研究では、歴史的にネガティブなものばかりであった支配的言説に対し、当事者への聞き取りを基に実態の把握を試みた。多様な経験に対する深い洞察から、ソーシャルワーク研究とヒューマン・サービス実践への示唆と提言を導きだした質的研究成果。
※税込価格が「4,114円」となっているオンライン書店もあります。端数処理(切捨てor四捨五入)については書店毎に決められていますので相違が生じることもあります。何とぞご了承ください。

目次

第1部
Chapter1 イントロダクション(Introduction)
1.本研究の意義(Significance of the Study)
2.本研究の目的(Purpose)
3.本研究の用語の定義(Definition of Terms)
 (1)てんかん(Epilepsy)
 (2)発達障害(Developmental Disability)
4.パーソナル・ナラティブ(Personal Narrative)
5.リサーチ・クエスチョン(Research Question)
6.本著の構成(Overview of the Study)
Chapter2 先行研究のレビュー(Literature Review)
1.病気・障害のある子をもつ親の経験の主要な概念の歴史
 (1)「障害受容論」から見る親の経験
 (2)「ストレス対処理論」から見る親の経験
 (3)「ライフサイクル」を通して見る親の経験
 (4)「社会学的アプローチ」から見る親の経験
 (5)病気・障害のある子のきょうだいの経験
2.病気・障害のある子をもつ親のポジティブな経験の研究の出現
 (1)障害の「リフレーミング」(Reframing the meaning of disability)
 (2)「喜び」と「悲しみ」(Between Joy and Sorrow)
 (3)知的障害のある子をもつ親のポジティブな経験
 (4)発達障害のある子をもつ親のポジティブな経験
 (5)大人になった発達障害のある子をもつ親のポジティブな経験
 (6)親のポジティブな変容
 (7)ポジティブな親の経験の研究の意義
3.病気・障害のある子をもつ親の経験の違い-日本とアメリカの場合-
 (1)ジェンダー規範による違い
 (2)宗教観による違い
 (3)社会制度による違い-教育と社会保障の側面から-
4.てんかんをもつ人とその家族の経験の研究
 (1)てんかんをもつ人の研究
 (2)てんかんをもつ人の家族の研究
Chapter3 研究方法(Methods and Procedures)
1.調査協力者(Sample)
2.調査の手順(Procedure)
3.方法とデザイン(Method and Design)
 (1)量的研究と質的研究(Quantitative Research and Qualitative Research)
 (2)質的研究(Qualitative Research)
 (3)質的研究の評価基準(Qualitative Research Assessment)
 (4)質的記述的研究法(Qualitative Descriptive)
 (5)ナラティブ・アプローチ(Narrative Approach)
4.解析のプロセス(Analysis Procedure)
5.データの妥当性(Validation)
6.倫理的配慮(Ethical Consideration)
7.本研究の限界(Limitation)
第二部
Chapter4 調査研究の結果(Results and Discussion)
1.調査協力者(Participants)の概要
 (1)日本(Japan)
 (2)アメリカ(USA)
2.本研究の解析プロセス
 (1)データの縮小(Data Reduction)
 (2)データの表示(Data Display)
 (3)結論の導き出しと検証(Conclusion drawing/Verification)
3.親の経験から抽出されたカテゴリーとその意味
 (1)ドミナント・ストーリーの経験(ネガティブな経験)
 (2)オルタナティブ・ストーリーの経験(ポジティブな経験)
 (3)アンビバレント・ストーリーの経験(相反する感情の経験)
4.日本とアメリカの親の異なるストーリー
 (1)ドミナント・ストーリーの経験(ネガティブな経験)
 (2)オルタナティブ・ストーリーの経験(ポジティブな経験)
 (3)アンビバレント・ストーリーの経験(相反する感情の経験)
Chapter5 結論と考察(Conclusions and Recommendations)
1.てんかんと発達障害をあわせもつ子の親の経験
 (1)ドミナント・ストーリーの経験
 (2)オルタナティブ・ストーリーの経験
 (3)アンビバレント・ストーリーの経験
 (4)日本とアメリカの親の異なるストーリー
2.病気・障害のある子をもつ親のベスト・プラクティス-親のポジティブな経験-
3.ソーシャルワーク研究とヒューマン・サービス実践への示唆と提言
4.将来の研究課題
5.エピローグ

著者略歴

立脇 恵子(たてわき けいこ)
2010年 日本女子大学大学院人間社会研究科社会福祉学専攻博士課程修了
現在 日本女子大学大学院人間社会研究科 学術研究員/非常勤講師
社会福祉学博士(Ph.D.)/精神保健福祉士(PSW)

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