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人文科学

熊野論考

  • 熊野論考
  • 坂口 守男 著
発行日2013年03月30日
判型A5判
頁数196
税込価格2,096円
ISBN978-4-86186-554-1
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概要

古来より自然に生かされ、人間も生命の連鎖の一員であるという基本感覚を持つ熊野人。熊野出身の著者による本論考では、まず古今東西の代表思想、古代ギリシャ哲学の「存在」と仏教思想の「実相」を振り返る。熊野の神話などを基に、人と人との間に見られる「実相」を眺め、多様なものの繋がりに焦点をあてながら「実相」検討を深める。さらに熊野の植物生態学の思想と南方曼陀羅を考察し、関係性の観点から心の問題についても論じる。

目次

第1章 「存在」と「実相」
(Ⅰ)はじめに
(Ⅱ)「存在」について
(Ⅲ)「実相」について
(Ⅲ)熊野でみる「実相」
第二章 熊野の神話・説話・史話
(Ⅰ)森の神話
(Ⅱ)恋の物語
(Ⅲ)鎮魂の詩
第三章 熊楠的世界
(Ⅰ)多様性と関係性
(Ⅱ)分割と連結
(Ⅲ)南方曼陀羅
(Ⅳ)関係性と心の病
おわりに

著者略歴

坂口 守男(さかぐち まもる)
慶応義塾大学文学部哲学科卒業後、
昭和60年 和歌山県立医科大学医学部卒業
現在 大阪教育大学教授、大阪教育大学保健センター所長
博士(医学)、日本精神神経学会専門医、日本医師会認定産業医
全国大学保健管理協会評議員

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