自然科学
概要
強磁性共鳴は磁気異方性の測定法として知られている。本書では、磁化は外部静磁場の周りを歳差運動するという運動方程式を基にして、(1)磁化は外部磁場方向に向くという仮定をする近似解と、(2)磁化は平衡条件方向に向くという厳密解を解き、共鳴式を試料形状と磁気異方性で場合分けして共鳴式を導出している。試料形状の種類は、球、薄膜、細線であり、磁気異方性の種類は一軸異方性、立方晶異方性、六方晶異方性である。立方晶では(100)面、(110)面、(111)面で外部磁場を回転させ、結晶磁気異方性定数の*K2*項まで扱っている。導出した共鳴式を用いて、Feエピタキシャル膜、Fe-Nエピタキシャル膜、Co-CoO膜、*BaFe12O19*単結晶薄板、Co球、Ni膜、蒸着テープなどの実験データの解析や数値計算を紹介している。
※ *~*で囲んである範囲の数字は下付きです。
目次
第1章 強磁性体と磁気異方性
第2章 強磁性共鳴と共鳴式の進展,長所と短所
第3章 強磁性共鳴の測定装置
第4章 共鳴式のKittel-Kohmoto近似解
第5章 共鳴式のSmit-Beljers厳密解
第6章 共鳴式の異方性磁場などによる近似解
付録 立方晶(111)膜の詳しい扱い
著者略歴
1973年 東北大学大学院工学研究科修士課程修了
TDK開発研究所,米国アラバマ大学MINT研究所,岡山大学教養部,同大学理学部を経て
現在 岡山大学大学院自然科学研究科准教授・工学博士
専攻 非平衡物質物理学,磁性物理学
受賞 日本金属学会技術開発賞
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- 『英語学の基礎知識』
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