医学・看護介護・福祉

概要

超高齢化社会の到来と共に、医療をめぐる状況は刻々と変化してきている。
高齢者の増加に伴う慢性期療養型医療機関の増加と国による在宅医療の推進は、急性期病院の縮小を招いている。しかしその一方で、患者数減少の中でも、高度で質の高い医療を継続して提供することが急性期病院には求められている。
本書は国内初の生体肺移植を成功させた医師であり、その後岡山市の中核急性期病院に病院長として赴任した著者が、通算100回にわたり病院ホームページに綴り続けた「病院長メッセージ」をまとめたものである。
女性のための総合外来、院内保育園の設置、禁煙外来、ラドン温泉、ICU・HCUの増設、カラフルな屋内デザイン、個室率UP、憩いの屋上庭園、桜並木、児島湖花回廊などなど。
「世界最長の寿命は地域医療がつくる」という信念のもと、「地域に親しまれる病院」、「働く人を支援する病院」、「色彩豊かで快適な病院」を目指して行われる様々な取り組みが興味深い。
＊現在はペーパーバック版（オンラインストアのみで流通）での販売となっています。

目次

はじめに
第１章　病院の建て替えに向かって
　　　　－岡山市南部の発展と岡山労災病院ー
第２章　医療サービスの向上
第３章　幅広い病院の役割
第４章　医療を巡る環境の変化
第５章　混迷する医療事故調査制度
第６章　医療を支える看護師たち
　　　　～岡山労災看護専門学校長として～
第７章　元気で健康な身体づくり
第８章　禁煙の勧め
　　　　タバコは百害あって一利なし
第９章　温泉医療と健康増進
第10章　草原と星の国モンゴル
第11章　折々の話
第12章　お薦めの医療本
第13章　三木記念賞を受賞して
　　　　 －医師のヒューマニティ－
終わりに

著者略歴

清水　信義（しみず　のぶよし）
1940年　岡山県生まれ
1966年　岡山大学医学部卒業
1993年　岡山大学医学部外科学第二講座教授
2001年　岡山大学医学部腫瘍・胸部外科教授
2002年　岡山大学医学部附属病院院長
2005年　国立大学法人岡山大学理事・副学長
2008年　独立行政法人労働者健康福祉機構 岡山労災病院院長
　　　　 岡山大学名誉教授

日本外科学会　　　　特別功労会員
日本胸部外科学会　　名誉会長
日本移植学会　　　　名誉会員
日本内視鏡外科学会　名誉会長
日本呼吸器外科学会　特別会員

米国胸部外科学会（STS）国際会員

専門分野：呼吸器外科

受賞歴
第59回山陽新聞賞学術功労賞（2001.1）
表彰状　岡山県警察本部長賞（2002.3.31）
感謝状　厚生労働大臣（2004.8）
平成19年度日本対がん協会賞（2007.9）
平成21年度岡山県三木記念賞社会部門（2009.8）

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