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医学・看護介護・福祉

保健師

  • 保健師
    地域の健康をつむぐそのはたらきと能力形成
  • 高尾 茂子 著
発行日2015年01月25日
判型A5判
頁数170
税込価格1,540円
ISBN978-4-86186-623-4
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著者コメント

だれもが小さな宝石を抱えて生まれてくるのではないだろうかとふと感じた。そして、その小さな宝石をいつも大切にしていて、誰かにその宝石に気づいてほしい、ともに磨いてほしいと願っているのではないだろうか。
悲しいことに直面したとき、心の糧にしているうれしいことが支えになる。心の糧となるうれしいことは、それは小さな宝石に気づいてくれる人との出会いであって、そんなとき小さな宝石は少しずつ輝きを増しているのかもしれない。
だれもが一人の人間として尊重され、その能力を存分に出せることを望んでいる。しかし様々な要因によって、その能力を発揮できないこともある。一人ひとりがいきいきと生きる、そんな社会が望まれる。

概要

保健師の仕事とはどういうものだろうか。
本書は、保健師として30年の現場経験を持つ著者が、自らの働きを振り返ると同時に、同業保健師12名へのインタビュー調査を行い、保健師の活動とその社会的役割、職能発達についての分析、考察をまとめたものである。
第1章では「田んぼのあぜ道で行った離乳食の指導」、「発達障害児を保育所で受け入れるまで」、「東日本大震災での活動体験」など、若手からベテランまで、12人の保健師が語るリアルな物語を紹介。
続く第2、第3章では、インタビューや諸文献から得られた、社会における保健師の役割とは何か、保健師の専門能力はどのように形成されていくのか、能力形成のためにはどのような要因が必要かを探る。さらには、個から集団、組織、地域へ働きかけていくその具体的な内容についても論じる。
保健師を目指す学生とその教育に携わる方々、現役保健師の方々のみならず、保健師ってどんな仕事をする人なんだろうと思っている一般の方々、そして「地域の健康づくり・環境づくり」に連携すべく、医療・看護・福祉・教育・行政関係者などにもおすすめしたい一冊。

目次

はじめに
第1章 保健師のはたらき-地域の活動体験に学ぶ
 1 ベテラン・中堅・若手保健師12人の“語り”
 2 保健師が自覚する社会的役割ー6つの機能(はたらき)
第2章 国民の健康をまもる保健衛生の思想と制度
 1 わが国近代における保健衛生制度と人材育成
 2 21世紀の健康と保健活動へ諸提案に学ぶ
第3章 保健活動の広がりと持続的な職能発達
 1 現在の保健師能力の形成で問われること
 2 保健師の専門性はどのように伸ばされるか
 3 これからの保健師の役割・専門性とは
 4 保健師の能力形成のための支援システム
おわりに

著者略歴

高尾 茂子(たかお しげこ)
岡山県生まれ
1979年 岡山県公衆衛生看護専門学校卒業
岡山県川上町役場(現:高梁市役所)に保健師として30年勤務
高齢化率40%を超える町において、保健医療福祉教育の連携により、住民主体の町づくりや高齢者の住宅支援システムに取り組む
2010年 関西福祉大学看護学部講師就任
2013年 関西福祉大学大学院社会福祉学研究科修士課程修了
2014年 吉備国際大学保健医療福祉学部看護学科准教授

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