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Modern English Fairy Tales

  • Modern English Fairy Tales
    -現代の英語おとぎ話-
  • 西田 一弘 編著,Lena Clem・岸上 英幹 著
発行日2015年03月20日
判型A5判
頁数144
税込価格1,705円
ISBN978-4-86186-637-1
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著者コメント

I have seen with my own eyes the sibyl hanging in a jar, and when the boys asked her, “What do you want?” she answered, “I want to die.”

かつて私はこの目で、吊るした壷に入りこんでいる巫女を見たことがある。
そして少年達が「何が欲しい?」と尋ねると、彼女は答えた。
「もう死にたいんだよ。」

上記の文はアメリカの詩人T.S. Eliotが、The Waste Land 『荒地』という詩集の巻頭言に書いたものである。
湖畔詩人たちが4月について「花が咲き始め、若葉が芽吹き、明るく、希望に満ちた月」とうたっていた頃、彼は「4月は残酷な月だ」と始まる『荒地』を発表したのである。
この書きだしは、その文字だけを見ると矛盾に思えるかも知れない。しかし実は矛盾でないことが、最後まで読むと分かるのである。これは彼独特のレトリックといえよう。
私たちが文章を読むとき、その表面に現れる文字だけを見ていてはいけない。文の奥には隠された意味があるかもしれないからである。
多くがデジタル化されている時代にこそ、本書に表されているFairy Tales の心を読み取っていただければ幸いである。

概要

8つのオリジナルおとぎ話を題材とした、英語リーディングテキスト。
日本語を介さず英語だけで大まかな意味をつかめるよう、ポイントとなる語句、表現については平易な英語で解説。
物語の難易度は徐々に上がっていくが、短編なので、何度も読みこむことで、内容理解と共に、英語表現や英語圏の人々の考え方、英語の世界を味わうことができるであろう。
ネイディブによる英語音声を聞くことができるURLも掲載。
また、UNIT2のGRAMMARでは、物語にも使われ、英語において頻出かつ重要な「前置詞」と「句動詞」について解説。UNIT1のリーディングと合わせて学習することで、英語リーディング力の大幅な向上が期待できる。

目次

はじめに
本書の使い方

UNIT 1 Modern English Fairy Tales
     ―現代の英語おとぎ話 ―
・The Farmer's Daughter
・The Spoiled Child
・From Stars
・The Gold Coin
・The Gift
・The Fox and the Rabbit
・Trees
・From the Future

UNIT 2 GRAMMAR
Part 1 Understanding Prepositions
     ― 前置詞の理解 ―
Ⅰ.前置詞とは?
Ⅱ.前置詞“at”と“in”のイメージの違い
Ⅲ.前置詞“until (till)”と“by”のイメージ
Ⅳ.前置詞“up”のイメージ
Ⅴ.前置詞“for”のイメージ
Ⅵ.前置詞“from”と“since”のイメージ
Ⅶ.前置詞“with”のイメージ
Ⅷ.前置詞“behind”と“beyond”のイメージ
Ⅸ.前置詞“in”と“into”のイメージ
Ⅹ.前置詞“above”と“below”のイメージ
Ⅺ.前置詞“over”と“under”のイメージ
XII.前置詞“on”と“over”のイメージ

Part 2 Understanding Phrasal Verbs
     ― 句動詞の理解 ―
Ⅰ.句動詞とは?
Ⅱ.句動詞の基本概念
Ⅲ.「句動詞」の実際
  ― Go,Come,Put,Run,Speak,Talk,Say,Tell,Look,Get,Call,Bring ―
 ◎基本動詞 “Go”
 ◎基本動詞 “Come”
 ◎基本動詞 “Put”
 ◎基本動詞 “Run”
 ◎基本動詞 “Speak,Talk,Say,Tell”
 ◎基本動詞 “Look”
 ◎基本動詞 “Get”
 ◎基本動詞 “Call”
 ◎基本動詞 “Bring”
Ⅳ.基本動詞を含む重要な句動詞/熟語
Ⅴ.句動詞によく使用される基本動詞

あとがき

著者略歴

西田 一弘(にしだ かずひろ)
愛知産業大学短期大学国際コミュニケーション学科准教授

岸上 英幹(きしがみ ひでまさ):明治大学リバティアカデミー講座講師
Lena Clem:アメリカ人作家

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