語学
- Extraordinary Short Stories vol.2
- 松村 延昭・徳永 由紀子 編注
発行日 | 2016年08月20日 |
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判型 | A5判 |
頁数 | 62 |
税込価格 | 1,650円 |
ISBN | 978-4-86186-677-7 |
概要
英語学習における教材として「文学作品は実用的でない」といわれ忌避されるようになって久しい。けれども生身の人間の感情というのは比喩や暗示的文章の中でこそ活き、背景知識の学習は異文化理解にもつながる。
本書は、文法と語彙の知識を教授でき、かつストーリーも面白い2作品を収録し4年前に刊行した『Extraordinary Short Stories』の第2弾である。今回の収録作品は前回を凌駕する不思議な愛の物語で、今回の方が「尋常でない(extraordinary)」というタイトルにはより相応しいといえよう。
ウィリアム・フォークナーの「エミリーに薔薇を」(“A Rose for Emily”)は20世紀初頭のアメリカ南部が舞台。大農園主の娘エミリーの境遇は南北戦争によって一変する。嫉妬、嫌悪、憐憫、郷愁を交えながら町の人たちが見守る中、彼女がとった行動は驚くべきものであった。フォークナーは異常なミス・エミリーの生き様を、明示する部分と読者の想像力に委ねる部分を巧みに使い分け、妥当な物語へと見事に紡いでいる。
続く「1時間の物語」(“The Story of an Hour”)は、フェミニズムのバイブル的作品『目覚め』の作者として知られるケイト・ショパンによるものであるが、この短編も、女性のあり方をステレオタイプでとらえてしまう社会に対する痛烈な批判となっている。
なお前著に続き今回も、辞書に頼らず読み進められるよう入念な注釈を掲載。またセクション毎に内容を確認できる関連問題、作品末にはディスカッションポイント、文法・語彙問題も掲載し、活発な授業展開を促す。
目次
はじめに
“A Rose for Emily”
“The Story of an Hour”
NOTEs
著者略歴
松村 延昭(まつむら のぶあき)
同志社女子大学表象文化学部英語英文学科 教授
徳永 由紀子(とくなが ゆきこ)
大阪国際大学名誉教授
同志社女子大学嘱託講師
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