社会科学
概要
自説として自主協同学習論の提言を始めたのは昭和43年であった。以降、理論的考察に加え教育現場、主として幼小中への導入にも参加し、様々な試行錯誤を繰り返してきた。本書は、半世紀におよぶ著者の研究生活の総括として、関わってきた多くの学校や多くの先生方との交流を思い返しまとめたものである。
近年の教育現場では「アクティブ・ラーニング」が強調され始め、「自主協同学習」の再評価・実践にもつながっているが、まだまだ多くの課題も残されている。
本書は時間軸や課題別に系統だてた論考というより、いわば「エピソード・アプローチ」とでもいうべきもので、異なるエピソードから発するものの、行きついた先が同じというものもある。基本的には一章一節ずつの読み切りであり、長きにわたる貴重な実践や成果の記録でありながら、興味のあるところから、気楽に読み進めていただけるであろう。
目次
序文
1部 発想の転換
1章 理解されにくい自主協同学習論
2章 基礎学力が落ちないか
3章 学習者が創る授業
4章 授業形態が学習者を社会化する
5章 実践導入校のリーダーシップ
2部 授業の開発をめぐって
6章 現場の授業研究と研究者
7章 自主協同学習という名前をめぐって
8章 自主協同学習の開発にかかわった人たち
9章 AGIL図式による新しい授業導入過程の整理
3部 付論:大学の授業変革
10章 大学のアクティブ・ラーニングとしての自主協同学習
11章 非教員養成系大学・学部におけるワークショップ型教職授業の開発:自主協同学習論による
著者略歴
岡山大学名誉教授
博士(教育学)
専攻:教育社会学・教育方法学
日本協同教育学会名誉会員
平成29年春の叙勲 瑞宝中綬章受章
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