幼児教育・体育・健康
- 総合保育双書 6
キッズ・ミート・アート
子どもと出会い、すれ違うアート - 大阪総合保育大学総合保育研究所「保育におけるアートの可能性」プロジェクト 編著
発行日 | 2019年03月31日 |
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判型 | B5判 |
頁数 | 140 |
税込価格 | 1,320円 |
ISBN | 978-4-86186-755-2 |
概要
「in(否定の接頭辞)」+「fans(言葉を話す)」=「インファンス」とは、ラテン語で「子ども」を意味し、そこには「言葉を持たない者」という含意がある。確かに子どもは、感情や思いをうまく言葉で表すことができない。言葉にならないモヤモヤとした想いを、身体の中に抱えこんでいるのだ。そしてアートとは、ひっそりとした内なる想いが、何らかの拍子に飛び出したものではないだろうか。
「キッズ・ミート・アート」は、子どもの感性の豊かさとアートに潜むインファンスをつなげ、アートと子どもを捉えなおすことを目的としており、本書は2013年から2018年まで6回にわたり行われてきた「キッズ・ミート・アート」イベント(アーティストによるワークショップやコンサート)の概要と考察をまとめたものである。
子どもとアート。お寺と幼稚園。
何かのためではなく、ただ作る。ただ触る。ただ歌う。ただ浸る。
何が生まれるか。何も生まれないかもしれない。
同イベントでは、アーティストは子ども向けに自らの試みを縮減することはしない。あえて教育的な効果をねらいとしない純粋なアートとの出会いを演出するのだ。その結果、アートと子どもがすれ違いに終わったとしても、それこそが、さらなる可能性を示唆することとなる。
同イベントは450年を越える歴史を持つ名刹、浄土宗寺院・大蓮寺、そこに端を発し地域や若者の教育文化・演劇の振興に特化した形で再建され、現在は新たな葬送の形を考える應典院、そして大蓮寺を母体として開園65周年を迎え独自の教育方針・スタイルに磨きをかけるパドマ幼稚園の3施設を主会場として行われた。すべてを受け入れ、すべてを活かす場としての、寺院の可能性にも驚かされる。
目次
総合保育双書の刊行にあたって
この本のはじまりに
Ⅰ 保育の内のアートと保育の外のアート
Ⅱ サイト・スペシフィックな立体造形ワークショップの成果と課題
-キッズ・ミート・アートの実践を通して-
Ⅲ キッズ・ミート・アートの6年:『共謀人』としての子どもとアーティスト
Ⅳ お寺の<アフォーダンス>からキッズ・ミート・アートを振り返る
Ⅴ お寺という空間で、大学や幼稚園と連携して子どものアートに取り組む意味
-應典院のスタッフの想い-
Ⅵ 子どもの造形過程における夢中とフロー体験
キッズ・ミート・アート 2013~2019 カタログ
おわりにかえて
- 2022.3.30
- 『トラウマインフォームドケアを意識した精神看護過程の展開』
- 2022.03.31
- 『心理学を活用した看護実践』
- 2022.03.20
- 『平成期日本の「子ども中心主義」保育学』
- 2022.01.31
- 『MBAで学ぶマネジメントとガバナンス』
- 2022.01.01
- 『おかやま しみんのどうわ 2022』
- 2021.11.30
- 『大学1年生のためのレポート・論文作成法 第2版』
- 2021.10.30
- 『わかりやすい介護実習のすすめ方と記録の方法 施設編』
- 2021.09.01
- 『自分の未来は自分が創る キャリア形成ワークブック』
- 2021.08.15
- 『保育カリキュラム論講義』
- 2021.08.08
- 『小泉八雲の世界』