社会科学
概要
多くの人が戦争を無くしたいと思いながら、現実には次々と戦争が生み出されているのはなぜか。戦争を引き起こしているそもそもの根源は「国家」であり、国家とは何よりも軍事力であった。国家主権の戦争の権利を放棄、つまり国家が保有する軍隊を放棄し、世界組織に移譲することで戦争の廃絶が実現できるというのが、本書が提唱する「世界軍事機構案」である。
第一章では、今の世界の発展段階で、世界軍事機構の設立がいかに可能かを説く。グローバル資本主義の形成が、その可能性の土台である。第二章で国家外交の歴史的推移から、現段階の国家の基本的な優先的外交原理を確認。第三章で、国家がどのように生まれ変わる必要があるかを説く。続く第四章では、現時点の戦争の可能性とその原因となる要素を分析。第五章で世界軍事機構の見取り図を示し、基本的要素を検討。最後に第六章で、世界軍事機構を構築するための方法と道程を提示。
近代国家の成立以来繰り返されてきた戦争。国家の役割や国際環境論理が変化する中、グローバリゼーションの時代の戦争の可能性と回避の道を検討する。
目次
はじめに-戦争廃絶によせて
第一章 グローバル資本主義の形成
第二章 外交の論理の歴史的推移と国家原理の変容
第三章 国家原理の否定と尊重
第四章 世界の軍事事情
第五章 世界軍事機構 案
第六章 世界軍事機構創設への道
あとがき
著者略歴
服部 正喜(はっとり まさき)
大阪外国語大学 インドパキスタン語学科 ヒンディ語専攻 卒業
神戸大学大学院 哲学専攻 修士課程修了
神戸大学大学院 社会科学基礎論専攻 博士課程修了
英語学校 GEN Canada College をカナダ、バンクーバーで設立.
その後、留学サポート会社 Canada Global Education Centreを設立.2015年6月退社.
日本語学校 東京JLA外語学院を設立.現在、校長.
大阪産業大学、近畿大学、その他の大学、専門学校などで非常勤講師.社会思想史、哲学、社会学、倫理学、英語などを教える.
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