社会科学
- 子どもの幸せを生み出す
潤いのある学級・学校づくりの理論と実践
確かな学力を育み、いじめ・不登校等を低減する「勇気づけ教育」の組織的展開とその効果 - 久我 直人 著
発行日 | 2019年11月30日 |
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判型 | B5判 |
頁数 | 136 |
税込価格 | 1,540円 |
ISBN | 978-4-86186-772-9 |
著者コメント
本書の内容については、平成27年4月に文部科学省から依頼を受け、中央教育審議会「チームとしての学校・教職員の在り方」の作業部会でも報告させていただきました。委員の方々から強い反応をいただき、ある委員の方には「学校の改善への希望を感じました」という声もいただきました。
本書は、これまでの学校現場の先生方のご教授と、実践研究を共同的に進めさせていただいた成果物だと思っています。本書が、学校現場で奮闘されている先生方のやりがいと明日への勇気の一助となることを願っています。
概要
様々な教育問題が生起し、教育の困難性が増す中、20年後、30年後という将来を見据えたものよりも、明日の学力、いじめの件数、不登校生徒数などといった直近の「数値」改善が、学校教育には求められるようになってきている。
本書は様々な子どもの変容(「学力向上」と「生活の安定」)を機能的に生み出すための効果的指導論を組織的に展開することを提案。
具体的には、今日的教育課題をデータに基づいて整理し、子どもの「頑張り」と「優しさ」を引き出す『勇気づけ教育』の必要性をエビデンスベースで可視化。それを組織的に展開することにより、生徒指導困難校の改善を数ヶ月で実現した実践事例を紹介。
その手法は生徒指導困難校の改善のみならず、安定した学校のさらなる活性化をも促す。
忙しい先生方にも読みやすく、視覚的に捉えられるよう全編カラー頁、右にプレゼンスライド、左にその説明という配置でプレゼンテーションブックという形でまとめた。
目次
第1章 日本の教育課題の整理と「効果のある指導」
1.学校教育の機能と育みたい力
2.子どもにとって「学校で学ぶことの意味」と「生きる力」
3.学力保障にかかる課題
4.社会性の熟成にかかる課題
5.「I」眠れる力,「We」の世界の縮小
6.不透明な社会を自ら切り拓く「たくましさ」と「しなやかさ」
7.子どもの学習観;教師への依存傾向(not 自主・自立(律)型);日本青少年研究所データ(2010)より
8.自校の子どもの特徴を概観してみる
9.「7・5・3問題」の社会的背景
ほか
第2章 実践編
68.生徒指導困難校の改善への挑戦
69.共同研究の経緯
70.初めての学校訪問(2011年11月);A中の生徒のよさと課題
71.自分のエネルギーの出し方を見失った迷子状態
72.「A中大好きプロジェクト」の策定
ほか
著者略歴
久我 直人(くが なおと)
国立大学法人鳴門教育大学 大学院学校教育研究科 高度学校教育実践専攻(教職大学院)学校づくりマネジメントコース 教授。
公立学校教諭、県・政令市教育委員会教職員課指導主事・管理主事を経験し、鳴門教育大学准教授を経て現職。
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