HOME > ふくろう出版の本 > 本データ > マイクロ波回路と電波伝搬

ふくろう出版の本

産業・工業・情報

マイクロ波回路と電波伝搬

  • マイクロ波回路と電波伝搬
    改訂版
  • 畠山 賢一・榎原 晃・河合 正 著
発行日2020年01月25日
判型A5判
頁数196
税込価格2,200円
ISBN978-4-86186-779-8
購入

著者コメント

電磁波が初めて情報伝達手段に用いられたのは1901年、マルコリーニによる大西洋横断無線通信の成功であった。それから100年強で数え切れないほどの発明、開発、改良がなされ、現代の情報化社会を形づくる技術が蓄積されたことになる。
そして大事なのは、現在でも研究開発が盛んに行われ、日々新しい技術が実用化されている発展途上の分野であるということである。読者自らが開発者となって、新境地を開拓できる魅力に満ちた分野であるといえよう。
本書で解説したマイクロ波回路や電波伝搬に関する技術は、情報化社会を支える基礎ハード技術の一つである。本書を手にされた学生、エンジニアの方々が、基礎事項をしっかりと身につけられ、将来この分野で活躍されることを願っている。

概要

従来の工学系大学学部カリキュラムでは、電磁波を用いる分野はマイクロ波工学、電磁波工学、アンテナ電波伝搬などといった2つ以上の科目に分けられ、教科書も異なるのが通常であった。しかし、電磁気学を基礎とした高周波を扱う分野であるということは共通しており、学ぶ立場からの利点を考慮し、それら全体を統一した一冊の教科書として作成されたのが本書である。
やや専門的と思われる解析方法や、現在では使われることが少なくなった技術などについては思い切って省略し、伝送線路、平面波、種々の回路素子、電磁波放射、電波伝搬を記号や説明の統一を図りながら一貫して解説。
各章末には演習問題も掲載。

目次

序論
第1章 分布定数回路
1.1 交流理論の基礎
1.2 波の伝搬
1.3 反射係数と入力インピーダンス
1.4 4分の1波長整合回路
1.5 スミスチャート
演習問題
第2章 平面波
2.1 平面波
2.2 損失媒質中の平面波伝搬
2.3 ポインティングベクトル
2.4 導電性媒質中の伝搬と表皮効果
演習問題
第3章 伝送線路
3.1 2導体体系線路
3.2 金属中空導波管
演習問題
第4章 高周波回路素子
4.1 2ポート回路網
4.2 回路素子
演習問題
第5章 電磁波の放射
5.1 微小ダイポール、微小ループからの放射
5.2 開口面アンテナ
5.3 アンテナの諸特性
5.4 各種のアンテナ
演習問題
第6章 電波伝搬
6.1 電磁波の送受信
6.2 境界面での反射と透過
6.3 レーダ
6.4 電離層と電波伝搬
6.5 雑音指数
6.6 アンテナを用いる測定
演習問題
演習問題解答

著者略歴

畠山 賢一(はたけやま けんいち)
昭和54年 東京都立大学大学院工学研究科電気系工学専攻 修了
平成10年 姫路工業大学(現 兵庫県立大学)工学部電子工学科 助教授
平成18年 兵庫県立大学大学院工学研究科電気系工学専攻 教授
平成30年 兵庫県立大学大学院工学研究科電子情報工学専攻 特任教授
工学博士

榎原 晃(えのきはら あきら)
昭和62年 大阪大学大学院基礎工学研究科物理学系専攻 博士課程 修了
昭和62年~平成20年 松下電器産業株式会社(現 パナソニック)勤務
平成20年 兵庫県立大学大学院工学研究科電気系工学(現 電子情報工学)専攻 教授
工学博士

河合 正(かわい ただし)
平成 7年 姫路工業大学大学院工学研究科 博士課程 生産工学専攻 修了
平成14年 姫路工業大学工学部電子工学科 講師
平成19年 兵庫県立大学大学院工学研究科電気系工学(現 電子情報工学)専攻 准教授
工学博士

前の頁に戻る
関連書籍を見る

ページトップへ