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英語の所有構文に関する考察

  • 英語の所有構文に関する考察
    -認知言語学的アプローチから見えてくること-
  • 平見 勇雄 著
発行日2019年12月21日
判型A5判
頁数194
税込価格1,980円
ISBN978-4-86186-776-7
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概要

英語の所有構文に焦点を絞りながら、言語を分析するということの意味、分析の前提となっている考え方なども紹介。英語に関わる人、特に現場に立つ先生方の参考になることを期待するが、英語に関心のある人、本を読む習慣のある一般の方々にとっても、教養の一部として知っておいて損はない内容である。
そもそも所有構文とは、次のような二つの形式を指す。
1つはyour book、Tom's motherのようなA's Bの形。
もう一つはthe assassination of Lincolnや、most of the audienceのようなB of Aの形である。
なぜこのような使い分けがされているのか。
第3章では、生物学的なことが言語の運用に関わっているという仮説が論じられ、英語に隠れている面白さ、生物にも通じる多様性、奥深さに引き込まれる。

目次

第1章
1.1 はじめに
1.2 英語を専攻することを決める
1.3 職業を決めるまで
1.4 論文のテーマを決めるまで
1.5 言語学の分野
1.6 統語論
1.7 意味論とは-「形式には意味が反映される」-
1.8 知的意味の違いが出る文の存在
1.9 さらなる現実の認識との一致の例
1.10 過去形と仮定法、そして仮定法と話法
1.11 一つの語から見えてくる問題-言語間の共通性に関して
1.12 個別言語の特徴-「する」と「なる」の言語学-
1.13 言葉によって起こる外界の認識の違い
1.14 もう一つの認知言語学における重要な考え方-プロトタイプという概念-
第2章
2.1 所有構文の問題点
2.2 分類に関して-主にMichael Swan、Quirk et al.-
2.3 例外を生み出している要因
2.4 なぜ認知言語学の分析のほうが従来の方法より優れているのか?
2.5 A's Bに関しての共通性
2.6 B of Aに関して
2.7 B of Aのhead nounがAにもBにもなる理由
2.8 A's BとB of Aの特徴のまとめと問題点
2.9 A's BとB of Aの両方で表される例について
2.10 人と日時の共通点に関して行き詰ったときに考えたこと
2.11 ABという形式の持つ意味
2.12 日時の表現とそれぞれの形式の間の関係
2.13 最後に残る問題
第3章
3.1 生物学的な観点に行き着く理由
3.2 言語と生物の類似点について
3.3 植物の生存する手段の多様性
3.4 言語という手段

著者略歴

平見 勇雄(ひらみ いさお)
早稲田大学法学部卒業
東京大学大学院総合文化研究科修士課程修了.学術修士
現在、吉備国際大学アニメーション文化学部准教授
専門は英語学(特に認知言語学)

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