社会科学
概要
本書は「日独自動車工業の歴史的発展」について、個別企業経営史の観点からの、長年にわたる著者の研究成果、諸論文をまとめたものである。
研究の重点は、日本とドイツ、自動車工業の歴史的発展の推進力となった「経営的」諸要因を明らかにすることである。しかし本書に収められている諸論文は書かれた時期も、そのテーマも、その時の著者の関心もそれぞれ異なっていることから、両国の単なる「自動車工業経営通史」の枠に納まるものではない。
各時代の自動車企業の生き残りをかけた経営努力の検証という意図が、どの論文にもおのずから表れており、それがこの自動車工業経営史のライトモチーフであるといえよう。
目次
第1部 ドイツ自動車工業経営史
第1章 生成期のドイツ自動車市場
Ⅰ はじめに
Ⅱ ダイムラー社(DMG)設立前史
Ⅲ ドイツ自動車市場の成立
Ⅳ おわりに
第2章 フォルクスワーゲン社の戦略転換
Ⅰ はじめに
Ⅱ VW社の概要および沿革
Ⅲ VW社の経営危機と戦略転換
Ⅳ おわりに
第3章 ハインリヒ・ノルトホフ論
Ⅰ 問題の所在
Ⅱ オペル入社までのノルトホフ
Ⅲ ナチ統制経済下のオペル社
Ⅳ ナチ経営指導者としてのノルトホフ
Ⅴ フォルクスワーゲン社の再建
第2部 日独比較
第1章 Die Entwicklungsgeschichte der Nutzfahrzeug-Produktion in Japan
Ⅰ Definition des Nutzfahrzeugs und seine Fahrzeugklassen in der japanischen Statistik
Ⅱ Der Stellenwert und die Bedeutung des Nutzfahrzeugs in den Entwicklungsstufen der japanischen Automobilindustrie vor dem Zweiten Weltkrieg
Ⅲ Die Wirtschaftsentwicklung in Japan seit 1945 und der Nutzfahrzeugbau
Ⅳ Schluβbetrachtung
第2章 日独自動車メーカーの製品戦略
序―――問題の所在
Ⅰ ドイツの自動車メーカーの製品戦略
Ⅱ 日本の自動車メーカーの製品戦略
補遺 喜一郎とノルトホフ
著者略歴
稲垣 慶成(いながき よしなり)
1953年 愛知県生まれ
1981年 神戸大学大学院経営学研究科博士課程単位取得
札幌大学経営学部専任講師、桃山学院大学経営学部助教授を経て、
現在、岐阜協立大学経営学部教授
- 2025.1.1
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