幼児教育・体育・健康
- 「伝えあい保育」の人間学
戦後日本における集団主義保育理論の形成と展開 - 吉田 直哉 著
発行日 | 2021年03月20日 |
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判型 | A5判 |
頁数 | 150 |
税込価格 | 1,700円 |
ISBN | 978-4-86186-805-4 |
概要
「話し合い保育」運動の発展形として1959年頃より、東京保育問題研究会を核として展開されたムーブメント「伝えあい保育」。
当初その運動は、ソヴィエト連邦における心理学、教育学の知見、特に「言葉」と「集団」に関する理論的主軸に依拠しながら進められた。
海外からの理論に刺激を受けつつ展開されたはずの「伝えあい保育」。それが日本の保育理論として、その後どのような理論展開をみせていったのだろうか。
本書は、これまで注目されてこなかった「伝えあい保育」の理論的側面に光を当て、その基礎・基盤をなす人間認識、人間観に着目。「伝えあい保育」が育てることを目指してきた人間像と、その人間が構築することになるであろう社会像を明らかにする。
第1章から第3章では「伝えあい保育」を支える根底的な理念を追求した三人の著作に注目、続く第4章から第7章では、理論的基礎を踏まえながら、保育内容の諸側面に焦点を当てた各論的思索を検討。最終章となる第8章で、「伝えあい保育」の理論史の総括的取り組みとしての「保育構造論」をみる。
目次
まえがき
第1章 乾孝・伝えあい保育を支える理論的基盤
第2章 天野章・伝えあい保育のめざす人間関係
第3章 近藤薫樹・伝えあい保育のめざす子ども像
第4章 高橋さやかの文学教育論
第5章 斎藤公子の身体表現論
第6章 安部富士男の自然保育論
第7章 かこさとしの子ども文化論
第8章 宍戸健夫の保育構造論
あとがき
著者略歴
吉田 直哉(よしだ なおや)
1985年静岡県生まれ.
2008年東京大学教育学部卒業.
同大学院教育学研究科博士課程を経て、
2018年より大阪府立大学准教授(大学院人間社会システム科学研究科・地域保健学域教育福祉学類).
博士(教育学).保育士.専攻は教育人間学、保育学.
- 2024.04.01
- 『学校における養護活動の展開』
- 2024.02.25
- 『大学1年生のためのレポート・論文作成法 第3版』
- 2023.3.30
- 『心理学概論 第6版』
- 2023.12.8
- 『「魅力ある算数・数学」と「いじめ・不登校を防ぐやすらぎの環境」』
- 2023.11.8
- 『図脳 RAPIDPRO 機械製図』
- 2023.11.10
- 『リライト教材 改訂3版増補版』
- 2023.09.1
- 『現場で役立つ保育実技』
- 2023.08.24
- 『カピッツァの手紙』
- 2023.08.10
- 『みる力』
- 2023.08.10
- 『ワード・イン・マイ・マインド』