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幼児教育・体育・健康

保育カリキュラム論講義

  • 保育カリキュラム論講義
    児童中心主義的視座からの試論
  • 吉田 直哉 著
発行日2021年08月15日
判型B5判
頁数66
税込価格770円
ISBN978-4-86186-824-5
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概要

本書は、幼稚園教員免許状教職課程科目「教育課程論」の内容を視野におさめつつ、保育士養成課程科目「保育内容総論」における保育カリキュラムに関する理論的トピックをまとめたものである。ただし、本書におけるカリキュラムとは、単に保育者の側が作成する計画とそれに基づいた実践だけを意味するものではなく、保育者の行為としての計画・実践と、子どもの外的活動・内的活動との不可分の交絡、子どもの体験の質を包含する広義の概念である。
新しい学習指導要領では、認知能力と非認知能力を共に伸ばすことが謳われた。ただ、当然のことながら、幼稚園教育要領や保育所保育指針を読んで理解すれば、それでカリキュラムを自在に作成できるというわけではない。教育要領や保育指針は、園や保育者が活用できる「資源」の一つにすぎない。それゆえ本書は、教育要領や保育指針の逐条的解説の形はとらず、付録として掲載することもしていない。本書が提供するのは、教育要領や保育指針を「大綱」として踏まえつつも、それを日々のカリキュラム編成・実践へと結びつけていくための方略、すなわち「理論」なのである。

目次

1.幼稚園教育要領・保育所保育指針等における保育内容
2.養護と教育の一体性
3.保育内容の「領域」の変遷
4.子どもの発達特性と保育内容の展開
5.乳幼児期の認知特性から考える適切な保育内容
6.保育における環境
7.遊びを中心とした保育
8.遊びのステージとしての園内環境の条件
9.全体的な計画と指導計画の作成
10.保育実施後の評価
11.保育形態
12.保育カリキュラムの中の保育記録
13.カリキュラム上の「幼保小接続」
14.家庭との連携強化の要請
15.「保育ニーズ」と対象児の拡大

著者略歴

吉田 直哉(よしだ なおや)
1985年静岡県生まれ.
2008年東京大学教育学部卒業.
同大学院教育学研究科博士課程等を経て、
2018年より大阪府立大学准教授(大学院人間社会システム科学研究科・地域保健学域教育福祉学類).
博士(教育学).保育士.専攻は教育人間学、保育学.

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