人文科学
概要
ラフカディオ・ハーン(帰化名:小泉八雲)は、その波乱万丈で特異な生涯ゆえに、ときに作品そのものよりも人生の伝説的事実に、より高い関心を集める。多くの研究者や読者が魅了されるのは、彼の人生と文学に、他の追随を許さない特徴的な魅力が存在するからである。
14年間の日本時代において、ハーンは西洋に向けて日本の素晴らしさを紹介しようと、熱心に原稿を書きアメリカへ送った。
古来からの日本文化のほとんどが、自然との独自の交流や融合という宗教的な関係において成立してきたことを、彼はその優れた感性と想像力で理解した。特に旧日本の伝承と神話、西洋の個人主義的自己主張とは隔絶した平和な集団的共同意識や自己抑制の精神、自然にとけこんだ芸術などに強い関心を抱いた。
彼が探求し続けた日本独自の自然観や宗教観、伝統文化の意義など、彼の人生と作品、その視点を通して考察する。
目次
序文
第一章 西洋と日本
第二章 小泉八雲のアメリカ時代
第三章 教育者としての小泉八雲
第四章 小泉八雲の異文化理解
英文学講義録抄
CHAPTERⅠ THE INSUPERABLE DIFFICULTY
CHAPTERⅡ ON LOVE IN ENGLISH POETRY
CHAPTERⅢ BEYOND MAN
小泉八雲略年譜
あとがき
著者略歴
学歴:東洋大学、甲南大学大学院
職歴:日通商事、熊本商科大学教授、京都外国語大学教授、富山大学教授、島根大学教授
- 2025.1.1
- 『おかやましみんのどうわ2025』
- 2024.2.20
- 『School-Based Curriculum Management』
- 2024.12.10
- 『現代経営の法務と税務』
- 2024.11.30
- 『グローバル都市経営学会ハンドブックⅢ』
- 2024.09.12
- 『メンタルトレーニングの基礎 第2版』
- 2024.09.10
- 『NIE子ども家庭支援論演習』
- 2024.09.05
- 『グローカルな視点から考える欧米の世界と文化』
- 2024.08.10
- 『考える力』
- 2024.08.10
- 『みずほ銀行事件最高裁判決から考える租税法上の諸問題』
- 2024.07.10
- 『復学支援 どうしていますか?』