幼児教育・体育・健康
- 平成期日本の「子ども中心主義」保育学
1989年幼稚園教育要領という座標系 - 吉田 直哉 著
発行日 | 2022年03月20日 |
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判型 | A5判 |
頁数 | 190 |
税込価格 | 1,700円 |
ISBN | 978-4-86186-842-9 |
概要
現在の「子ども中心主義」的な保育原理の原点とされる「1989年幼稚園教育要領」。
その作成者たちは、いかなる保育方法を批判し、いかなる保育理念を新たに構想したのか。
本書は「1989年幼稚園教育要領」の作成に当たった7名、すなわち河野重男、岸井勇雄、高杉自子、森上史朗、大場牧夫、小林美実、中沢和子の保育思想、
および「1989年幼稚園教育要領」の理念の継承・発展に努めた小田豊、大場幸夫、無藤隆の3名の保育思想を取り上げる。
10名の先導者たちの保育思想に通底する問題意識を明らかにすることで、平成期30年における日本保育学の成果と限界を照射する。
目次
まえがき:課題と対象
第1章 1989年幼稚園教育要領の前提となった河野重男の社会観と教育観
第2章 森上史郎の倉橋惣三論に見られる子ども中心主義思想
第3章 岸井勇雄による乳幼児期における「原体験」論
第4章 高杉自子の保育方法論の核心にある内面的存在としての子ども
第5章 大場牧夫の「あらわし」論と保育内容領域「表現」の関連
第6章 小林美実の幼児教育論における「子どもの自己表現」の根源性
第7章 中沢和子による幼児期における科学教育論
第8章 小田豊の子ども論を構成する発達観
第9章 大場幸夫の「保育臨床」学構想における関係論
第10章 無藤隆による生態学的<発達環境=自己>論
おわりに:<肯定形>で語る「令和」の子ども中心主義保育学は可能か
幼稚園教育要領(平成元年3月)
著者略歴
吉田 直哉(よしだ なおや)
1985年静岡県生まれ.
2008年東京大学教育学部卒業.
同大学院教育学研究科博士課程等を経て、
2022年より大阪公立大学准教授(大学院現代システム科学研究科・現代システム科学域教育福祉学類).
博士(教育学).保育士.専攻は教育人間学、保育学.
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