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事業承継と経営管理

  • 事業承継と経営管理
  • 安達 巧 編著、多田 貴志子・横山 典玄・富田 智和 著
発行日2024年03月29日
判型A5判
頁数108
税込価格2,640円
ISBN978-4-86186-908-2


著者コメント

 本書は、県立広島大学大学院経営管理研究科(ビジネススクール)の教壇に立つ2名(安達、富田)及び同大学院で学ぶ社会人学生2名(多田、横山)の計4名が、経営管理ないし事業承継について自身の関心に基づき著した論考等を編纂した小著です。
 筆者(安達)は、上記大学院で「組織マネジメントとコンプライアンス」や「事業承継マネジメント」などの授業を担当しています。
 弁護士の富田は、株主代表訴訟の専門家の1人であり、オリンパス事件をはじめとする複数の事案で株主側の勝訴を勝ち取っています。
昨年(2023年)も、ビッグモーター保険金不正請求問題、ジャニーズ事務所の性加害問題、日本大学のアメフト部薬物事件及び組織統治問題など、杜撰な経営管理や当該組織で活動する人間たちの規範意識の低さに呆れる事件がいくつも発生しました。筆者(安達)が本書で取り上げた事案の調査報告書においてもコンプライアンスの重要性が強調されていますが、企業等の組織には構成員がネガティブな同調圧力に屈しない環境整備も求められます。
多田と横山はともに親族内承継により先代から事業を引き継いだ中小企業経営者です。両者は現在、ともに経営トップの座にありますが、やがては営む事業を次代に承継する立場です。
わが国では中小企業の事業承継が大きな社会問題の1つになっており、多田と横山は、この問題の当事者の1人として、各々の立場から事業承継について言及しています。

概要

県立広島大学大学院経営管理研究科(ビジネススクール)の教員2名及び先代より事業を承継した経験を持つ社会人大学院生2名の計4名が、経営管理ないし事業承継について著した論考集。

目次

はしがき
日本M&Aセンターにおける有印私文書偽造を伴う不正会計と経営管理(安達 巧)
事業承継と相続~家業への思いを繋いでいく(多田貴志子)
事業承継マネジメント-弊社の事業承継-(横山典玄)
親会社取締役の子会社に関する内部統制システムの構築義務・監視義務をめぐる善管注意義務等違反の有無が争われた事案についての一考察(富田智和)
編著者・著者紹介

著者略歴

安達 巧(あだち たくみ)
1966年生まれ。
県立広島大学大学院経営管理研究科(ビジネススクール)教授。
博士(経済学)、修士(法学)。
主要著書
『ディスクロージャーとアカウンタビリティー-監査人としての公認会計士の責任-』(単著)創成社(2002年)
『企業倫理とコーポレートガバナンス-知的資産の有効活用-』(単著)創成社(2002年)
『ベンチャー企業のファイナンス戦略-会社法の徹底活用-』(共著)白桃書房(2007年)
『コーポレートガバナンスと監査と裁判所』(単著)ふくろう出版(2014年)(日本図書館協会選定図書)
『コンプライアンス-ハラスメント事例研究-』(共著)ふくろう出版(2018年)
その他著書・論文多数

多田 貴志子(ただ きしこ)
・1971年広島県広島市生まれ 
・広島大学付属高校卒業
・広島大学法学部卒業/同学大学院国際協力研究科(教育文化専攻)修了
・大東京火災保険株式会社入社、中四国業務部会計課に配属、3年間勤務
・1995年より13年間、学習塾の非常勤講師を勤め、小学生から高校生まで受け持つ
・2004年株式会社千葉物流倉庫入社、取締役経理部長に就任 
・2006年代表取締役に就任
現在は県立広島大学経営管理研究科ビジネスリーダーシップ専攻に籍を置き、経営者としての自分と向き合う日々です。

横山 典玄(よこやま のりはる)
・1961年7月1日生まれ、62歳、広島県広島市出身
・広島県立広島皆実高等学校、普通科卒業
・中部自動車整備専門学校卒業
・トヨタカローラ広島(株)にて、自動車整備士として就業
・家業の(株)横山工業所に転職、平成22年、代表取締役社長に就任
 建設業で専門工事業の管工事全般、設備工事業を経営
・宅地建物取引士、一級管工事施工管理技士、消防設備士等資格取得
・令和1年~令和5年、広島大学経済学部経済学科夜間主コース卒業
・令和5年より、県立広島大学経営管理研究科で現在、在学中

富田 智和(とみた ともかず)
弁護士
経歴:
平成15年11月 旧司法試験合格
平成16年4月 最高裁判所司法研修所入所(第58期司法修習生)
平成17年10月 最高裁判所司法研修所終了
平成17年10月 弁護士登録(兵庫県弁護士会)
平成22年4月 神戸そよかぜ法律事務所設立
平精30年4月~平成31年3月 兵庫県弁護士会副会長(任期1年)

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