人文科学
- グローカルな視点から考える欧米の世界と文化
演劇・音楽・経営編 - 武部 好子・安久津 太一・鈴木 新 著
発行日 | 2024年09月05日 |
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判型 | A5判 |
頁数 | 176 |
税込価格 | 2,200円 |
ISBN | 978-4-86186-901-3 |
概要
本書の特色はタイトルにもあるように欧米の社会や文化について「グローカルな視点」から考え、理解することを目的とした点にある。周知のように「グローカル(Glocal)」という言葉はグローバル(Global)とローカル(Local)が組み合わさった混成語であり、世界的であると同時に地域的であるという意味である。
欧米の演劇・音楽・経営という3つの分野に焦点を当て、それぞれの分野の研究者が国際的かつ日本という国や地域(特に岡山)の観点から考察している。
著者らは本稿でアメリカやヨーロッパの人々・言語・文化・慣習を外側から客観視するだけではなく、それらを日本という国・地域・個々の事柄として主体的に捉えることをねらいとしている。
目次
まえがき
第1部 演劇編
第1章 演劇の言語的側面
1.はじめに
2.演劇とは
3.演劇の翻訳
第2章 演劇の非言語的側面
1.演劇における非言語
2.欧米演劇における非言語
3.欧米演劇の日本における翻案
第3章 演劇と絵本のかかわり
1.欧米の絵本における言語と非言語
2.絵本と舞台作品の関係
第4章 グローカルな視点から考える劇場
1.劇場とは
2.欧米における劇場の役割
3.岡山芸術創造劇場ハレノワの役割
4.グローカルな視点から考える欧米の演劇
第2部 音楽編
第5章 音楽的コミュニケーションの学び
1.はじめに
2.日本人の「私」が体験したアメリカの音楽院や地域での学び
第6章 多様性の学び
1.はじめに
2.ニューヨークで体感した音楽の多様性
3.多様性を支える学び
第7章 芸術的価値
1.はじめに
2.オーケストラ武者修行
第8章 教育的価値
1.はじめに
2.日本人の「私」が見て体験するアメリカの教育
3.エピローグ
第3部 経営編
第9章 『ヴェニスの商人』に見る商業
1.はじめに
2.『ヴェニスの商人』の舞台
3.人肉裁判
4.おわりに
第10 章 美術と商業の関わりを探る
1.はじめに
2.≪受胎告知≫について
3.ルネサンス期における美術と商業の関わり
4.おわりに
第11 章 文化としての簿記
1.はじめに
2.中世イタリアにおける簿記の発達
3.簿記の原理
4.複式簿記の意義
5.おわりに
第12 章 簿記で「グローカル」を考える
1.はじめに
2.「借方」と「貸方」
3.岡山における簿記の現地化
4.おわりに
著者略歴
武部 好子(担当:第1~4章)
米国ニューヨーク州生まれ。聖心女子大学大学院英文学博士課程単位取得。
ロンドン大学大学院演劇学修士号。就実大学人文科学部実践英語学科教授・通訳・翻訳者。
安久津 太一(担当:第5~8章)
東京都生まれ。東京音楽大学卒業。Manhattan School of Music 大学院オーケストラ演奏
専攻、The City University of New York、Lehman College 大学院音楽教育専攻、東京学
芸大学大学院連合学校教育学研究科博士後期課程修了。岡山県立大学保健福祉学部子ども
学科教授。
鈴木 新(担当:第9~12 章)
茨城県取手市生まれ。獨協大学外国語学部言語文化学科卒業。神戸大学大学院経営学研究
科博士後期課程修了。博士(経営学)。就実大学経営学部経営学科准教授。
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