社会科学
- 日本経済に不思議の成長あり、不思議の停滞なし
- 後山 茂 著
発行日 | 2025年08月18日 |
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判型 | A5判 |
頁数 | 160 |
税込価格 | 1,540円 |
ISBN | 978-4-86186-946-4 |
著者コメント
日本で「失われた30年」ということがいわれ始めて何年か経過しました。もともとは「失われた10年」です。それが30年になったというわけです。
現在、日本経済は長期の経済停滞から脱しつつありますが、いまだ安定的な成長への途上といったところでしょう。
私が主張する経済の正常化は、どの施策も意志さえあれば実行は比較的容易と考えられるものばかりです。ただ、そこには政治的な困難がつきまといます。
この一年以上にわたって日本経済の成長についてみつめ直したわけですが、そこには私の政治的および経済的な歴史観を反映させました。教育や企業における人材についても私の哲学を述べました。とくに国や企業のリーダーを志す人には読んでいただきたいところです。
本書により日本経済の停滞から成長へのみちすじを示しましたが、近いうちにそれが成し遂げられことを期待しています。そうすれば、いま勃興しているAIや貿易・関税戦争によるあたらしい世界の経済社会秩序に対応していくだけの基礎的な経済体制が構築されているはずです。まず世界の経済の動きを追いかけ、追いつきましょう。
目次
はじめに ―― 日本はもう先進国ではない
第1章 経済成長を歴史的にみる
第1節 ヨーロッパ経済の歴史
第2節 中国経済を歴史を通してみる
第3節 インドのムガール帝国
第4節 日本の明治維新以前の経済成長
第5節 世界市場の広がりと産業革命
第6節 日本の産業革命期
第7節 戦後の経済成長
第2章 政治制度と経済成長
第1節 君主と議会
第2節 戦後日本の政治制度の特殊性
第3節 経済政策の不連続性
第4節 政治を変えるために
第3章 日本経済の成長哲学
第1節 歴史を振り返る
第2節 日本社会の楽観と苦悩
第3節 日本政府の経済対策の基本的な考え方
第4節 日本独自の経済成長要因
第4章 教育はあすのために
第1節 日本の教育制度
第2節 英語教育をどう考えるか
第5章 日本の財政と経済政策
第1節 戦後日本の財政均衡政策
第2節 経済成長期の税収の推移
第3節 税収と為替レートの関係
第4節 バブル崩壊後の税収の大幅減少
第5節 財政収支の均衡をめざして
第6節 命題「増税せずに税収増」を批判する
第7節 社会保障費
第8節 補助金カットと規制緩和
第6章 金融政策と日銀
第1節 中央銀行の影響力
第2節 日銀のゼロ金利政策
第3節 日銀の政策決定の方法について
第4節 金利ある世界へ
第7章 これからの企業とは
第1節 リーダーの選び方
第2節 バブル後の日本企業の投資縮小
第3節 上場企業の配当増大と自社株買い
第4節 賃上げと最低賃金
第5節 アメリカ流の企業統治改革
第8章 不思議の経済成長あり、不思議の経済停滞なし
第1節 失われた30年の代償
第2節 経済成長のための基本的な法則
著者略歴
後山 茂(あとやま・しげる)
1952年、大阪市生まれ。1977年、神戸大学経営学部卒業。
1977年、旭化成工業(現旭化成)入社。主に繊維貿易部門で資材原料の輸出営業に従事。特に1979年から1998年までの20年間に欧米、アジアなど28か国、約700日出張。
2000年、グループの商事会社に出向して管理部門に従事。
2014年、旭化成を退社し、現在は執筆に専心。
著書に『脱サラ作家の国際人論』(ふくろう出版、2017年)、『ビジネスエリート~国際企業人のエピソード45選~』(ふくろう出版、2019年)、『幸せの新資本主義』(ふくろう出版、2023年)がある。
- 2025.08.18
- 『日本経済に不思議の成長あり、不思議の停滞なし』
- 2025.06.18
- 『障害者・障害児心理学』
- 2025.06.10
- 『勇気と倫理』
- 2025.05.07
- 『ポジティブな行動支援』
- 2025.04.25
- 『第5版 小学校音楽科教育法』
- 2025.04.15
- 『間違った英語学習を見直そう!!』
- 2025.04.11
- 『英語学の基礎知識』
- 2025.04.10
- 『未来につながるボランティア』
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- 『英語通訳ガイドの基礎知識』
- 2025.04.01
- 『学校における養護活動の展開 改訂12版』