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黎明期の京都国際観光論

  • 黎明期の京都国際観光論
    -英文ガイドブックの視点より-
  • 千代間 泉
発行日2025年02月25日
判型A5判
頁数228
税込価格3,850円
ISBN978-4-86186-932-7
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著者コメント

京都はいつから西洋人に知られるようになったのだろうか?人気を得た観光はなんだったのだろうか?
最新情報を掲載したガイドブックは、時を経ると、その時代を映し出す歴史・文化の証言者となった。
国際観光に興味を持つ学生や研究者のみならず、観光業界従事者、京都の歴史・文化愛好家の方々に、有意義かつ楽しくお読みいただきたい。

概要

国際観光で繫栄する一方、オーバーツーリズムにも悩まされる今日の京都であるが、そもそも京都における国際観光は、いつどのように始まったのか、について興味をお持ちの方もおられるのではないだろうか。
本書は、京都国際観光のはじまりと、観光文化の発展について、英文京都ガイドブックを比較研究して、解き明かすことを試みた。研究は、ガイドブックを2つの視点から行った。第1の視点は、ガイドブックの内容を用いた調査である。第2の視点は、各々のガイドブックの調査である。ガイドブック編纂者・著者たちのプロフィールと制作背景は、ガイドブックにの個性である内容に反映されたと考える。
ガイドブックに影響を受けた西洋人たちの、「訪問したい」「憧れの」明治初期の京都観光を紙上で楽しんでいただけると幸いである。

目次

はじめに
目次
序章
第1章  明治期以前の西洋人京都訪問記:宣教師・オランダ商館長
江戸参府一行の京都訪問
第2章  出版者丹羽圭介の視点による山本覚馬著『京都とその近郊の名所案内』(1873)
第3章 英文日本ガイドブックの先がけ:Tourists’ Guide(1880)
第4章  英語話者による初の英文京都ガイドブック
第5章  初の本格的日本ガイドブック
第6章  西洋人国際観光のモデルコース:英国ヴィクトリア女王皇孫たちの京都観光(1881)
第7章  新京都国際観光アクティビティ:桂川の急流「保津川下り」
第8章 新京都国際観光地:伏見稲荷大社(以下稲荷)
第9章 その後の研究
終 章
あとがき

著者略歴

千代間 泉(ちよま いずみ)
1962年京都市生まれ。
京都女子大学短期大学部卒業後卒業後、株式会社JTBに4年間勤務
2006年から全国通訳案内士(英語)として活動。
2020年9月、同志社女子大学大学院博士課程後期修了。博士(日本語日本文化)。現在、同志社女子大学嘱託講師(英語)を務める。

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