社会科学
- 住民主体の孤立予防型コミュニティづくり
-大学・行政・住民による協働の記録- - 合田 加代子 著
発行日 | 2014年04月30日 |
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判型 | B5判 |
頁数 | 86 |
税込価格 | 1,650円 |
ISBN | 978-4-86186-601-2 |
概要
保健師活動の本質は「地域づくり」である。
しかし、その目指すべき地域づくりについては「具体的にイメージできない」「どのように進めていけばいいのかわからない」という声を聞くことが多い。
そこで本書では、保健師と住民が協働で行うコミュニティづくりをテーマに、保健師活動への理解が深まるよう、コミュニティづくりの基礎とそれを具体化する方法・展開について2部構成でまとめた。
基礎編では、保健師活動の基本とコミュニティづくりのための基礎的知識を確認。展開編では、戸建て団地という小地域を対象とした実践例を用い、その時保健師が何を見て何を考え、どのように協働してコミュニティづくりを行ったのかを具体的に示す。
本書で取り上げた事例は、高度経済成長期に造成された戸建て団地における高齢化現象に着目した保健師が、将来的に起こりうる住民の孤立化、孤立死などの潜在的健康課題を見いだし、大学・行政・住民からなるプロジェクトによる協働を基軸としたCBPRによって、健康と暮らしの側面から継続的、組織的に取り組んできたものである。
そしてそのモデル団地の取り組みを通して、コミュニティづくりのモデル構築と評価、波及についても考察。特にその波及推進力においては、公衆衛生の専門職である行政保健師の役割がいかに重要であるかを再認識することができるだろう。
本書が学生、保健師をはじめコミュニティづくりに関心のある方々にご活用いただき、保健師の原点ともいえる住民と協働で行うコミュニティづくりの理解に役立つこと、実践に活かす「きっかけ」になることを期待している。
目次
はじめに
第1部 コミュニティづくりの基礎
1 孤立予防型コミュニティづくりの基盤となった理念・理論
1)公衆衛生とは
2)公衆衛生看護とは
3)コミュニティづくりの基本となる理念
4)戸建て団地の現代的課題
5)社会的孤立と孤立死
第2部 孤立予防型コミュニティづくりの展開
1 孤立予防型コミュニティづくりの展開
1)戸建て団地の課題に着目した経緯
2)A町の地区診断と健康課題の明確化
3)戸建て団地の特徴の共有
4)孤立予防型コミュニティづくりを推進するための基盤整備
5)グループづくり、住民組織づくり
6)孤立予防型コミュニティづくりの評価
7)孤立予防型コミュニティづくりの波及
2 孤立予防型コミュニティづくりモデルの特徴
1)「住民主体のコミュニティづくり」支援のプロセス
2)小地域における住民主体のコミュニティづくり
3)戸建て団地の潜在的健康課題を捉えた孤立予防型コミュニティづくり
資料
いきいきアンケート調査
著者略歴
合田 加代子(ごうだ かよこ)
岡山大学大学院保健学研究科修了
保健学博士
香川県観音寺保健所での保健師経験を経て、
現在は香川県立保健医療大学保健医療学部看護学科准教授
専門は公衆衛生看護学
2006年より、戸建て団地への実践研究を通して、保健師と住民との協働による住民主体のコミュニティづくりモデルの構築および波及に取り組んでいる。
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