社会科学
概要
ガーデニングのトップリーダーとして世界に君臨し、今なお世界中の庭園愛好家や造園家、建築家、ランドスケープ・アーキテクトからの羨望を集める英国庭園。
今や日本各地でも、本場に負けない備えを施した英国流の庭園が見られるようになってきた。
しかし英国庭園とは、長い歴史を持つ日本庭園と同様に、時代ごとの文学や絵画などを含む文化そのものであり、政治や社会とも有機的に結びついたものである。
本書では、単に英国庭園の造園技術やその変遷を学ぶのではなく、庭園を知の集積イディオムとしてとらえることによりその奥義に迫り、文理融合領域の底深くに文化史という探り針をおろす。
各章は時代順に並んでおり、専門用語や人名にはできるだけ注をつけるなど、初心者にも理解しやすいよう配慮。
「日本図書館協会選定図書」となった初版(2011年刊行)の改訂版。
目次
第1章 英国庭園とはどんな庭園か
第2章 古典主義整形庭園
第3章 英国式自然風風景庭園の特徴とその背景
第4章 英国式自然風風景庭園の黎明期:ラウシャム・パーク庭園
第5章 英国式自然風風景庭園の熟成期:ストウ庭園
第6章 英国式自然風風景庭園の完成期:ブレニム・パレス庭園
第7章 色彩豊かな庭園への歩み
第8章 ガーデニングという名の新しい英国式庭園への歩み
第9章 オックスフォード大学にも英国式自然風風景式庭園がやってきた
第10章 オックスフォード大学の秘密の園
第11章 ウィリアム・モリスの庭造り
第12章 熟成される新しい英国式庭園:ヒドコット・マナー庭園
第13章 新しい英国式庭園のかたち:シシングハースト城庭園
[付録]
《理解度確認表》(基礎編)
《到達度判定表》(応用編)
著者略歴
松平 圭一(まつだいら けいいち)
東京都出身,博士(文学)
東京電機大学教授
専門は英国庭園文化史
オックスフォード大学上席研究員
英国王立園芸協会会員
英国王立園芸協会日本支部の会報誌「RHSJ」に、2013年から2014年まで巻頭記事を2年間連載
- 2024.04.01
- 『学校における養護活動の展開』
- 2024.02.25
- 『大学1年生のためのレポート・論文作成法 第3版』
- 2023.3.30
- 『心理学概論 第6版』
- 2023.12.8
- 『「魅力ある算数・数学」と「いじめ・不登校を防ぐやすらぎの環境」』
- 2023.11.8
- 『図脳 RAPIDPRO 機械製図』
- 2023.11.10
- 『リライト教材 改訂3版増補版』
- 2023.09.1
- 『現場で役立つ保育実技』
- 2023.08.24
- 『カピッツァの手紙』
- 2023.08.10
- 『みる力』
- 2023.08.10
- 『ワード・イン・マイ・マインド』