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資金会計論の系譜と展開

  • 資金会計論の系譜と展開
    -倉田三郎先生の所論を中心に-
  • 倉田 三郎 監修・著,須藤 芳正・谷光 透 編著
発行日2015年07月04日
判型A5判
頁数160
税込価格3,300円
ISBN978-4-86186-653-1
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概要

本書は、わが国における資金会計論の泰斗である監修者(兼著者)の多年にわたる著作を資金会計の構造理論を中心に編纂したものである。
およそ1900年代頃から、企業の流動性を測定する「資金」に関する情報の開示を巡っては、さまざまな議論がなされてきた。現在制度化されているキャッシュ・フロー計算書はその成果の1つであるが、資金会計研究者にとって資金概念及び資金計算書の作成方法、形式等、必ずしもそのすべてが納得のいくものではなかった。しかしながら一旦制度化されると、キャッシュ・フロー計算書こそが資金計算書である、といった認識が会計学徒にも実務家にも広く浸透しているという感がある。資金会計論は本来、会計理論、また実務面の観点からも多彩なアプローチが可能であり、その活用方法も多様なのである。
本書はまず、資金概念を措定する際の資本流動性概念の検証から出発し、次にアメリカおよびドイツでの資金会計の展開過程をみていくこととした。
また、読者に資金会計の広がりを知っていただきたく、資金会計の1つの展開である非営利組織体会計の領域として「公益法人会計」「社会福祉法人会計」「NPO法人会計」が抱える課題に関する論文も収録。

目次

第1章 流動性計算について
    -賃借対照表分析と運動貸借対照表にふれて-
第2章 L.O.ヒースの支払能力評価論
第3章 ケーファー教授の資金運動計算書論
第4章 財政状態変動表の地位について
第5章 アメリカにおける資金計算書の発展
第6章 イギリスの複会計制度と資金計算書
第7章 財務諸表三本化の理論
第8章 公益法人会計基準に関する一考察
    -正味財産増減計算書と財政状態変動表との類似性を中心に-
第9章 社会福祉法人会計基準に関する一考察
第10章 わが国のNPO法人の会計における課題
    -財務諸表の関連性と資金概念の関係性を中心に-

著者略歴

倉田 三郎(くらた さぶろう)
1936年生まれ
神戸大学大学院経営学研究科博士課程修了
現在 大阪国際大学学長相談役、松山大学名誉教授、
尾道市立大学名誉教授、大阪国際大学名誉教授、
株式会社あいテレビ常勤監査役

須藤 芳正(すとう よしまさ)
1957年生まれ
松山商科大学大学院経営学研究科修士課程修了(経営学修士)
ボン大学経営経済研究所客員研究員
愛媛大学連合農学博士課程生物資源生産学専攻満期退学
現在 川崎医療福祉大学医療マネジメント学部教授

谷光 透(たにみつ とおる)
1974年生まれ
松山大学大学院経営学研究科修士課程修了 修士(経営学)
税理士
現在 川崎医療福祉大学医療福祉マネジメント学部講師

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