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オーストリア皇嗣の日本訪問

  • 増補改訂版
    オーストリア皇嗣の日本訪問
  • 渡辺 肇 訳・著
発行日2017年07月07日
判型B5判
頁数298
税込価格3,888円
ISBN978-4-86186-687-6
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概要

第1次世界大戦のきっかけになったといわれている、いわゆる「サラエボ事件」は、世界史の中の一大事件といえよう。しかしながらその当事者であるオーストリア・ハンガリー帝国の皇位継承者フランツ・フェルディナント親王が、かつて日本を訪れていたということは、あまり知られていないのではないだろうか。長崎に始まり熊本、下関から宮島、京都、大阪、奈良、大津、岐阜、名古屋、宮ノ下、東京、横浜、日光へと続いた日本横断旅行。訪れた各地で目にした風物や文化、伝統とそれらに関する考察を、彼は実に仔細に記録しており、それが単なる物見遊山ではなかったことを物語っている。
本書の第1部は、彼が遺した日本訪問記の邦訳である。棚から牡丹餅のように皇位継承者になったことへの国民のやっかみか、オーストリア本国においては、あまり人気がなかったともいわれるフランツ・フェルディナント親王。だがこの日記から読み取れるのは、博学で好奇心旺盛、確かな観察眼を持った彼の聡明さと優しさである。また明治中期の日本の自然風景、町並みや人々の様子、伝統文化が、海外からの訪問者の目にどのように映っていたのか、現代日本人にとっても興味深い。
そして第2部は、1920年から1949年までを中国で過ごしたドイツ人女性、リーザ・フリッチュの手記を邦訳したもの。その時代の中国の歴史は、日本の歴史とも大いに関連している。激動の時代をドイツ人として過ごした彼女の手記は、日本人にとっても歴史を振り返る貴重な資料となるであろう。

目次

第1部 翻訳  オーストリア皇嗣の日本訪問
        訳書前書
        オーストリア皇嗣の訪日日記
        《1893(明治26)年8月2日~25日》
        訳書後書
        参考文献一覧
第2部 翻訳  リーザ・フリッチュの手記
        訳書前書
        リーザ・フリッチュの手記
        訳書後書
第3部 随筆  中欧の夏
    第1章 中欧2006年夏
    第2章 中欧2007年夏
    第3章 中欧2008年夏
    第4章 中欧2009年夏
    第5章 中欧2010年夏
    第6章 中欧2011年夏
    第7章 中欧2012年夏
    第8章 中欧2013年夏
初出一覧

著者略歴

渡辺 肇(わたなべ はじむ)
1943年 三重県生まれ
1974年 東京大学大学院経済学研究科理論経済学・経済史学専門課程理論経済学専攻博士課程にて必要単位を取得し、大和證券株式会社に入社、主として国際金融業務に従事、ロンドン、トロント・ヴァンクーヴァー、ウィーン、ワシントンに駐在
2001年 倉敷芸術科学大学大学院人間文化研究科・国際教養学部教授
2014年 倉敷芸術科学大学を定年退職

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