人文科学
- コールリッジの文学と思想
付録 ミルのコールリッジ論(英文・註釈解説付) - 高瀬 彰典 著
発行日 | 2021年08月08日 |
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判型 | A5判 |
頁数 | 300 |
税込価格 | 3,300円 |
ISBN | 978-4-86186-828-3 |
概要
はかない現実世界と永遠の理想世界との間の深淵を痛切に感じ取り、想像力によってのみ、そのはかない世界に意味を注ぎ込むことができると信じた。そんなイギリス、ロマン派詩人達の中で、独創的な詩的天才を発揮し、詩の本質を考察したコールリッジ。
彼は当時の合理主義的機械論を超克し、詩的直観の世界を普遍的な論理の下で解明しようとした。本書では、豊かな思索による創造的過程を教示する彼の思想の中の、狭義の文学研究を超越した、あらゆる学問分野に対する示唆的言明に迫る。
付録として、社会思想家、哲学者、宗教家としての彼の全貌を扱ったミルの論文(英文)も掲載。読者にとって、単なる詩人以上に大きな、思想家としての彼の存在を知る手掛かりとなれば幸いである。
目次
はしがき
INTRODUCTION-コールリッジの理性と想像力-
第一章 「クブラ・カーン」とコールリッジ
第二章 老水夫の実像
第三章 コールリッジとワーズワス
-詩と批評-
第四章 コールリッジの詩論
第五章 コールリッジの思考様式
第六章 コールリッジの理性論
第七章 コールリッジの思想形成過程
-詩論の生成とロマン主義哲学への展開-
第八章 コールリッジのシェイクスピア批評について (1)
-詩的天才と想像力-
第九章 コールリッジのシェイクスピア批評について (2)
-文学的創意と有機的原理-
第十章 フランス革命とイギリス・ロマン主義
-コールリッジの政治的理念-
第十一章 コールリッジとミル
-18世紀に対する反動-
BIBLIOGRAPHY
あとがき
APPENDIX Mill on Coleridge
NOTES
著者略歴
学歴:東洋大学、甲南大学大学院
職歴:日通商事、熊本商科大学教授、京都外国語大学教授、富山大学教授、島根大学教授
- 2022.3.30
- 『トラウマインフォームドケアを意識した精神看護過程の展開』
- 2022.03.31
- 『心理学を活用した看護実践』
- 2022.03.20
- 『平成期日本の「子ども中心主義」保育学』
- 2022.01.31
- 『MBAで学ぶマネジメントとガバナンス』
- 2022.01.01
- 『おかやま しみんのどうわ 2022』
- 2021.11.30
- 『大学1年生のためのレポート・論文作成法 第2版』
- 2021.10.30
- 『わかりやすい介護実習のすすめ方と記録の方法 施設編』
- 2021.09.01
- 『自分の未来は自分が創る キャリア形成ワークブック』
- 2021.08.15
- 『保育カリキュラム論講義』
- 2021.08.08
- 『小泉八雲の世界』