社会科学
概要
保育士養成課程科目「保育内容総論」の教授内容を踏まえつつも、それをさらに深化させるために。
保育学の隣接諸領域における研究成果を盛り込みながら、保育所保育指針に込められた思想を明晰に解き明かす。
「ラディカルな児童中心主義」の観点から、〈保育者対子ども〉という古典的な二項対立を突き崩し、新しい保育実践のナビゲーションを示す。
2021年に刊行された旧版を改訂、巻末の関連文献一覧も充実させた。
目次
はじめに
1.幼稚園教育要領・保育所保育指針等における保育内容
2.養護と教育の一体性
3.保育内容の「領域」の変遷
4.子どもの発達特性と保育内容の展開
5.乳幼児期の認知特性から考える適切な保育内容
6.保育における環境
7.遊びを中心とした保育
8.遊びのステージとしての園内環境の条件
9.全体的な計画と指導計画の作成
10.保育実施後の評価
11.保育形態の諸類型
12.保育カリキュラムの中の保育記録
13.カリキュラム上の「幼保小接続」
14.家庭・地域との連携強化の要請
15.「保育ニーズ」と対象児の拡大
著者略歴
1985年静岡県藤枝市生まれ。2008年東京大学教育学部卒業。同大学院教育学研究科博士課程等を経て、2022年より大阪公立大学准教授(大学院現代システム科学研究科・現代システム科学域教育福祉学類)。
博士(教育学)。保育士。専攻は教育人間学、保育学。
主要著書:『保育原理の新基準』(再訂版)(編著、三恵社、2018年)、『子育てとケアの原理』(共著、北樹出版、2018年)、『子どもの未来を育む保育・教育の実践知:保育者・教師を目指すあなたに』(共著、北大路書房、2018年)、『バーンスティン・ウィニコットの教育環境学:人間形成論における「境界」体験の構図』(2020年)、『「伝えあい保育」の人間学:戦後日本における集団主義保育理論の形成と展開』(2021年)、『平成期日本の「子ども中心主義」保育学:1989年幼稚園教育要領という座標系』(2022年)、『〈子ども〉というコスモロジー ポストモダン日本における問題圏』(2023年)(以上 ふくろう出版)。
- 2023.09.1
- 『現場で役立つ保育実技』
- 2023.08.24
- 『カピッツァの手紙』
- 2023.08.10
- 『みる力』
- 2023.08.10
- 『ワード・イン・マイ・マインド』
- 2023.04.25
- 『フィジカルアセスメント 第2版』
- 2023.04.04
- 『〈子ども〉というコスモロジー』
- 2023.04.01
- 『改訂版 保育カリキュラム論講義』
- 2023.03.30
- 『必携 幼稚園教育実習』
- 2023.03.25
- 『第3版 看護を学ぶための法と社会保障制度』
- 2022.09.26
- 『MBA流 企業法務』