医学・看護介護・福祉
著者コメント
COVID19のアウトブレイクからはや5年が経とうとしている。
看護現場では、タブレット学習が主流を占めようとしている昨今、北欧のある国では、読書の時間や手書きの時間を確保して、小中学校のタブレット学習が制限されようとしている。
一方、わが国では看護学生が学ぶ分厚い教科書は姿を見なくなり、ほとんどの教科書が薄っぺらいスリムな形なった。何事にも功罪はあるが、もう暫く行方を注視したい。世の中が便利に快適になることは否定しないが、命にかかわる仕事に就く人々が機械文明に依存しすぎることは本末転倒である。各分野を一通り学んだあとは、国家試験通過基準を巻末の過去問で試して理解度を確認し、さらに高みを目指して各自が錬成することを祈念します。
2025年(令和7年)2月1日
前島 良弘
概要
急速に変化する社会において、看護者が対応を求められるケースはますます多岐にわたっている。
瞬間的に物事を理解するのでなく、患者様のQOL(生命、生活、人生)にしっかり寄り添うために、このLIFEのbackboneである社会保障的部分[保険的分野、医療的分野、福祉的分野、それぞれをとりまく公衆衛生的分野]に関しては時間をじっくり、学習の現場だけでなく,臨床に出てからも一生をかけて理解・実践できるように編集した。
国家試験過去問題から抜粋した練習問題に多くの紙面を割いて看護を学ぶ学生が国家試験対策に役立たせられることを目ざした一方で、臨床にある現役の看護職の方々にも有効に利用していただくため、法制度については最新・確定・予測の観点から記述してある。
目次
第1編 看護職に関わる規律と法
第1章 人間社会における規律と現代的課題
第2章 看護の対象および看護者自身の人生と法律
第3章 国家試験必出項目
第4章 法と倫理の硲
第5章 看護行為(医療行為)を理解するために必要な最低限の法律知識
第6章 看護行為の法的性格に関する考察と医療における法令遵守
第7章 医療現場の法律関係と医療過誤問題
第8章 看護職・看護学生にとっての基本法
第9章 保健衛生法規
第10章 予防衛生法規
第11章 医事関係法規
第12章 薬事関係法規
第13章 環境衛生法規:保健所業務
第14章 公害関係法規:環境省管轄
第15章 労働関係法規
第16章 学校関係法規
第2編 看護職が関わる社会保障制度
第17章 概要
第18章 社会保険制度
第19章 公的扶助制度
第20章 社会福祉制度の概説
第3編 保健医療福祉を取り巻く社会の現状
第21章 「国民衛生の動向 2024/2025」より抜粋
第4編 学習に関連する資料
第22章 施設等の一覧と重要書類
第5編 国家試験対策(過去問精選問題)
第23章 過年度問題演習
第6編 看護行為の法社会学的一考察
著者略歴
前島良弘(看護教育研究家)
兵庫県宝塚市生まれ
1980年、中央大学法学部法律学科卒業
現在、看護師養成校非常勤講師
(担当:関係法規、社会保障制度論)
- 2025.1.1
- 『おかやましみんのどうわ2025』
- 2025.02.28
- 『新版 生徒指導・進路指導論』
- 2025.02.25
- 『看護を学ぶための法と社会保障制度』
- 2025.02.25
- 『黎明期の京都国際観光論』
- 2025.02.14
- 『大和塾を探す旅〈改訂版〉』
- 2025.01.14
- 『薬のお話』
- 2024.2.20
- 『School-Based Curriculum Management』
- 2024.12.10
- 『現代経営の法務と税務』
- 2024.11.30
- 『グローバル都市経営学会ハンドブックⅢ』
- 2024.09.12
- 『メンタルトレーニングの基礎 第2版』