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社会科学

バーンスティン・ウィニコットの教育環境学

  • バーンスティン・ウィニコットの教育環境学
    人間形成論における「境界」体験の構図
  • 吉田 直哉 著
発行日2020年10月30日
判型A5判
頁数114
税込価格2,200円
ISBN978-4-86186-799-6
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概要

本書は著者の博士論文「戦後イングランドにおける子どもの発達環境観をめぐる論争に関する考察:バーンスティンとウィニコットの「剥奪」概念に対する批判に焦点を当てて」(2017年10月博士(教育学)学位授与)を元に、議論の流れがさらにスムーズになるよう再構成したものである。
バーンスティンとウィニコットという二人の非教育学者の言葉を導きとし、「境界体験」論という人間形成論のテーマを構築しようという試み。人間であるということ、人間になるということを「境界」という概念を通して再考する試みである。
本書をきっかけとし、「境界体験」という概念が、さらなる「成長」を遂げていくことを期待したい。

目次

序章 本書の視座
 第1節 問題の所在・本書の対象
 第2節 本書の構成
第1章 1969年イングランドにおける進歩主義的教育改革批判論の諸相:『教育黒書』をめぐって
 第1節 戦後イングランド教育改革とその文脈
 第2節 プラウデン報告をめぐる論争の勃発
 第3節 『黒書』論争の端緒:第1巻『教育をめぐる闘い』
 第4節 初等教育への批判の拡張:第2巻『教育における危機』
 第5節 本書の結びにかえて:教育の序列化機能をめぐる葛藤
第2章 バーンスティンによる「補償教育」批判:1960年代イングランドの就学前教育に対する社会学的分析
 第1節 就学前教育における「補償教育」政策の是非
 第2節 先行研究の検討:進歩主義的な立場からのバーンスティン解釈とその限界
 第3節 バーンスティンの「補償教育」批判(1):「知能の遺伝的規定説」への反論
 第4節 バーンスティンの補償教育批判論(2):普遍主義的な子ども観への反論
 第5節 本章の結びにかえて
第3章 子どもの発達をめぐる「環境」に関するウィニコットとクラインの葛藤
 第1節 本章のはじめに
 第2節 環境に対する解釈の可変性の主張
 第3節 ウィニコットによる「環境」の定義
 第4節 ウィニコットの遊び環境論
 第5節 本章の結びにかえて
第4章 民主主義的パーソナリティの形成における「境界」体験の重要性:バーンスティンとウィニコットの場合
 第1節 本章のはじめに
 第2節 バーンスティンによる学校の民主主義的統制における「境界」体験の意味
 第3節 進歩主義的教育方法が助長する「境界」の不透明化
 第4節 ウィニコットにおける自己の「境界」概念
 第5節 ウィニコットによる「民主主義」成立の条件としての社会の境界
 第6節 両者の共通点
終章 総括

著者略歴

吉田 直哉(よしだ なおや)
1985年 静岡県生まれ
東京大学教育学部卒業.同大学院教育学研究科博士課程を経て、
2018年より大阪府立大学大学院人間社会システム科学研究科准教授
博士(教育学).保育士
専攻は教育人間学,保育学

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